MacBook Pro 14インチは性能は申し分ないが、外に持ち出すにはやはり重い。そこで「iPadからリモート接続してMacを操作すれば軽量な開発環境になるのでは?」と考えて試してみたが、実用に耐えない問題が複数見つかったため断念した。以下、その記録。
iPadを外部ディスプレイに接続した際、ウルトラワイド(21:9など)の比率に自動調整されない。iPadのネイティブなアスペクト比は4:3であり、16:9のモニターですら左右に黒帯が出る。ステージマネージャを使えば16:9までは拡張表示で対応可能だが、ウルトラワイドとなると話は別で、画面が有効活用できない。Macであれば接続するだけで解像度・比率が自動調整されるだけに、この差は大きい。
参考:
Macユーザーの多くはスペースキー両隣のCmdキーで英語⇔かなを切り替えている(JIS配列の「英数」「かな」キー、またはUS配列+「英かな」アプリ)。しかしiPadOSではこの操作ができない。
iPadで使える代替手段はCaps Lockキーによるトグル切り替え、Control+Spaceなどに限られる。さらに致命的なのは、iPadOSではOS・カーネルレベルで左右の修飾キーを区別して別機能を割り当てることができないため、サードパーティアプリを作っても解決不可能という点。Macの「英かな」アプリのような操作感は原理的に実現できない。
参考:
外部モニター接続時、内蔵ディスプレイから外部ディスプレイへウィンドウを移動すると、iPadが急に真っ暗になり白いスピナー(ぐるぐる)が表示される現象が頻発する。そのままロック画面に戻るか、スピナーが回り続けて強制再起動を余儀なくされる。開発作業中にこれが起きると致命的で、作業が飛ぶリスクがある。
参考:
MacではCmd + Shift + 4で画面の任意の範囲をドラッグ選択してスクリーンショットを撮ることができる。iPadにはこの機能が存在しない。
iPadでは全画面スクショを撮った後、サムネイルをタップしてトリミングする必要がある。開発中にエラーメッセージやUIの一部だけを素早く共有したい場面は頻繁にあるため、この2ステップの手間は積もるとかなりのストレスになる。
参考:
| 問題 | 深刻度 | 回避策 |
|---|---|---|
| ウルトラワイド非対応 | 高 | なし(OS制約) |
| 英かな切り替え不可 | 高 | Caps Lockトグルで妥協 |
| ウィンドウ移動時クラッシュ | 致命的 | なし |
| 範囲選択スクショ不可 | 中 | 全画面スクショ→トリミング |
iPadは写真レビューやCapture Oneでの作業、軽いブラウジングには最適だが、外部ディスプレイを使ったリモート開発環境としては現状のiPadOSの制約が多すぎる。特にウィンドウ移動時のクラッシュは致命的で、信頼性の観点から実用は厳しい。素直にMacBook Proを持ち出すか、より軽量なMacBook Airを検討したほうが現実的。